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アマルガムとゴールド使用

見えない所や奥歯の小さなむし歯の充填と大きく崩れた歯の補強にはアマルガムを使用します。アマルガムが強度・抗う蝕・耐久性が一番あるからです。私の右下8番には20才の時にむし歯治療でアマルガムを詰めました。それから50年余り経ちました。まだまだ使用できます。1度直したら一生持たせたいと思います。

アマルガムは水銀と銀の化合物です。ネット上ではアマルガムバッシングが賑やかです。要点を集めると①水銀イオン②金属アレルギー③劣化④2次カリエス⑤ガルバニ―電流⑥電磁波等の問題が書かれています。何件かの記述を覗いてみてください。発信源はすべて個人の開業医でありその内容もかなりばらつきが有ります。不思議なことに肯定的な情報は皆無です。

ここに秘密があります。ほぼすべての歯科医は保険診療を行っています。悲しいことに歯科医師にとって保険治療の料金は限りなく安いのです。歯科医院経営のため増収を図らなければなりません。その戦略がインプラントであり、アマルガム除去後の金や白い材料セラミック(ポーセレン)・CR(コンポジットレジン)・ジルコニアなどです。

アマルガム充填は古くからあった治療法であり以前は保険診療で出来ました。しかし1番点数(治療費)が安かったのです。その為歯科医が新しいCRを選ぶようになり、徐々にアマルガムが保険診療で使われなくなりました。アマルガムが良い材料と考える歯科医がいても「アマルガムが良い」とネットで誰も発信出来ませんでした。アマルガムの患者さんが大勢集まってくると経営破綻になるからです。とうとう保険診療から無くなりましたがこの事を厚生労働省が「アマルガムの危険性を認めた」との記述も散見しますが、出鱈目です。厚生労働省に電話で確認しましたが口腔内で使用できる材料にアマルガムは入っています。

すべての材料には利点と欠点があります。セラミックは必要以上に健全な歯を削らないとできません。また焼成時30%も収縮し不適合です。隙間はセメントで埋めるしかありません。CRは充填時に穴の中で収縮し隙間ができ2次カリエスが簡単に発生します。隙間から入ったむし歯はすぐに歯髄に到達します。特に乳歯は早いです。ジルコニアはコンピューター制御で削り出して作りますが、その精度はまだまだです。また削り出し時の破折を防ぐため必要以上に歯を削らなければなりません。アマルガムの欠点は水銀を使うためイメージが悪い、黒く見える、電流が流れ嫌な感覚があることが時に起きます。金は高価なこと金色をしている事が欠点でしょうか?口中での安定感は一番で鋳造精度も良く、加工しやすい利点があります。

私の判断基準は歯が永く持つ、身体に悪い影響がないことです。私の患者さんでは身体の悩みが解決し、体調を崩すことが無くなり、病気にならず、健康に年老いていく方が多いのです。