コラム

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プライス博士からの伝言 健全な子孫を残すために

「食生活と身体の退化」 プライス先生は20世紀初めにアメリカ人の異常に気付かれ、人生の後半に世界を廻り写真で異常の原因を表し本にして後世に託しました。原著は英文ですが片山恒夫先生は戦後この本の重大性に気づかれ全訳を刊行されました。
 私はこの本に出合って歯医者人生が変わりました。残念ながら今生まれてくる日本人は多くは退化しています。

退化という概念がわかり難いですが、簡単に表現するとサルに近づくということです。私の感覚では完全な子孫は極少数派です。昭和30年位までは大丈夫でしたがそれ以降は段々おかしくなりいまや壊滅的です。


歯列弓の異常やぎゅう詰めではみ出した(叢生)歯は未開イヌイットの集団の集団からは実際にはそれほど多く発見されていないが、両親が白人の口にする食べ物を食べ始めた後で生まれた子供の代になると、こうした症状が頻繁にみられる。子供たちの狭くなった鼻孔や変形した顔に注目してほしい。これは親指をしゃぶったせいではない。


白人の商売がもたらす害悪は、両親が近代食品を食べ始めたてすぐ後に生まれた世代においてさえ、その歪んだ顔のいたるところからうかがえる。この写真は歯列弓の形態異常をもった子供の典型例である。狭い鼻孔とぎゅう詰めではみ出した(叢生)歯からもわかるように顔面骨の発育不全に注目してほしい。


ベルギー領コンゴにいるこの西部ナイル部族の人々をみれば、自然の摂理にかなった食事が何をもたらすかがはっきりわかる。歯列弓の幅の大きさと良く整った歯に注目してほしい。頭部同様、身体も立派である。さらに、土地の食物を摂っているうちは虫歯もごくわずかしか見られない。


親知らずまで真っ直ぐ‼
アメリカやカナダの多くの地域で見つかった先住民の頭蓋骨は、この写真が示すように優秀なものでであった。これらの優秀性は彼らには一般的であるが、我々にはそういうわけにはいかない。ただこの者たちの両親は、自分や子供に何を食べさせるべきか知っていたのだ。


欠陥食をとるようになってから生まれた子供には、顔の中ほど3分の1がこの写真の少年のように窪んでしまうことが非常に多くあらわれてくる。チンパンジーの顔とるいじしていることに注目されたい。


ニユージランドのマオリ族。年上の姉に比べて、年下の弟たち2人には顔貌の変化が次第に明らかになっていること注意してほしい。それから、足にも変化のあることに注意していただきたい。すなわち、正常と偏平足、ゴルフクラブの先のように湾曲したあし(内反足)になっている。


脳の基底部にある脳下垂体に刺激を与えるために上顎骨を移動させることによって、このダウン症候群患者に上の写真にみられるような変化が起こった。左の2枚は手術前の正面と横顔、中央は手術後30日の正面と横顔で、右は6ヶ月後のものである。16歳のこの患者は、手術前は幼児のようであったが、手術後は青年になった。知能が回復にするにつれ、手術前はおとなしかったかれも、手術後は性的変質者になり施設にはいらねばなかった。

この症例から脳の基底部(下部)=上顎骨が狭いと年齢と比較して十分な発達が望めないことがわかるし、歯列が狭い人に永久歯を抜いて幅を狭くして歯を並べる矯正は問題が多い。